ある1期生の戦い

カテゴリ :
監督の呟き
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投稿者 :
木藤 大輔

入団時、彼はとても小柄でした。
同期の他の選手と比べると、体格では完全に見劣りしました。今もそれはあまり変わりません。

ただ、彼は試合に出続けました。使わずにはいられませんでした。
先発を外れる様なことがあっても、必ずその座を奪い返しました。

彼は、その体格差を補って余りある判断力(危険を常に予測する力)で勝負できる選手でした。
ピンチの時には必ずシュートブロックで体を張る彼がいました。「なぜそこにいる!?」です。

何より素晴らしいのは、常に最大限の努力を惜しまないことです。
怪我や体調不良で休んだこともほとんどありません。“準備”のできる選手です。
いつでも万全な状態で練習や試合に取り組もう、そんな姿勢がひしひしと伝わってきました。

彼のそんな姿勢はサッカーのみならず勉学でも同様でした。
学業は入学時から常にトップクラス。塾にも行かず、です。

昨日のフットサルリーグは、そんな彼にとって中学生活最後の公式戦となりました。

試合は5対0の完勝でした。
いつもの様に体を張ってピンチを防いでくれました。
ゴールも決めました。2年前では考えられなかったことです。
そして初のフル出場を果たし、チームを昇格リーグへと導きました。

高校そしてその先の未来で、自分らしく生きていくための環境を獲得するために
彼は受験という道を選びました。ここまでやり切った彼には応援の気持ちしかありません。

受験というステージでも「努力が報われる」ことを身を以て証明してくれると心から信じてます。

Kido Daisuke

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