「あうん」で感じるプレーの秘訣は「試合後のシェーキーズ」
読売クラブのときは、国立競技場で試合をやったあと、みんなで原宿のシェーキーズへ行っていたんです。(中略)
2時間くらいたつと、誰かが試合のことを話し始める。するとだんだんみんなそれに乗ってきて、議論が白熱してくる。結局、19時くらいから朝まで熱く語り合っていたそうです。僕は高校生だったので、電車があるうちに家に帰りましたが。
(中略)
当時の読売クラブでは、監督から選手に話すことの10倍から20倍の量を選手同士で話し合っていました。選手同士のコミュニケーション量がものすごく多いから、お互いに思っていることが全部わかっているという状態でした。
だから、みんなプレーに迷いがない。ピッチの中で、いろいろな問題が起こってもすぐに選手間で解決して、どんどん修正されていく感じでした。
菊原 志郎(きくはら しろう)/小学4年から読売クラブ(現・東京ヴェルディ)でプレーし、15歳でプロ契約、16歳で日本サッカーリーグ最年少デビュー。20歳で日本代表に選出