読書感想文(16年6月)

カテゴリ :
U-15
読書
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投稿者 :
木藤 大輔

U-15 読書感想文表彰選手

U15_2016年6月受賞者「ミネオ」「コウキ」「ヒロ」


ミネオ(U-14、写真左)
僕は、この本を読んで、言葉を口にできなくても、生徒や、同じ葉名島に住んでいる、島民などの人達とこまることなくコンタクトがとれるということと、しゃべる事のできない教師でも、生徒から尊敬され、愛され、夢を叶えることができるということ、つまり言葉を発することが無理なくできる僕達なら、機関車先生よりも、夢を叶えられる可能性が圧倒的に高いという事を学びました。本の主人公は、ジェスチャーや手話などで会話をします。僕達は、口で音を出して、会話を、楽にすることができます。それなのに、僕達は、練習中や試合中に、マークやはげましの声がでないときが多々あります。試合であれば、11人の誰かたった1人でも何か言い、それに後の10人が続けばいいだけの話です。簡単なことですが、なかなかできません。僕は、意識の問題だけだと思います。日々の練習から、意識を高く持ってやりたいです。
 
 
コウキ(U-13、写真中央) 
この本の中で、“機関車先生”と呼ばれていた吉岡誠吾は自分にとって、とても好感をもてる人物でした。小さいころの病気で口がきけなくなり、しかし、とてもでかく、とても強いこの機関車先生は様々な苦労がありつつもがんばって生徒達を教える。そんなところに自分は好感が持てました。
伊集院静さんが書いたこの「機関車先生」という本の中には他にも好感のもてる人物がまだ何人かいました。1人目は水見色小学校の校長先生である、佐古周一朗です。
葉名島で唯一の小学校で生徒達7人の小さな学校の校長で、吉岡先生が葉名島に来てからずっと一緒にいて、吉岡先生とも一番仲が良かった人物であるかとも思います。この佐古周一朗の良いところは、やはり人付き合いがよく、人思いなところだと思います。たった7人の生徒と楽しく授業が出来ていたということだけでもすごいのに、豆狸のハナコを雑木林で父親に会わせた場面では周一朗の人の良さがとても分かったと思います。2人目は個人的に素平にも好感がもてました。素平は悪役キャラだった美作重太朗の手下だったので主人公の吉岡先生と対になる悪役キャラを演じていました。どの作品にも出てくるいやなやつでしたが、水見色小学校の海水浴の授業で海に行き機関車先生と相撲をとって敗北し、そこから吉岡誠吾という男に誠吾とあく手をかわしていました。この人物はこれぞ大人の男だという感じがしました。この本には他にも良い人が沢山でてきました。本のあらすじにも書いてあった“人間の優しさについて学んでいく”というそのままのすばらしい話だと読み終えてから分かりました。吉岡誠吾のような強い心をもった人物に、自分もなりたいと思うようになりました。
 
 
ヒロ(U-13、写真右)
この本は戦争の傷跡の残る昭和三十年代、瀬戸内の葉名島。生徒わずか七人の小学校に皆がまちのぞんだ先生がきた。しかし、その先生は口をきかん先生だった。そこで今年入学した田中美保子が教室のうしろの壁の白煙を上げて疾走するD-51蒸気機関車の雄壮な写真を指して「キカンシャセンセイ」と言った。
クラスの人達と機関車先生はしだいに仲良くなっていった。しかし、その一方で島の大人達では口がきけん先生が勉強を教えられるのかという声が上がり臨時で公開授業をやることになった。それでも機関車先生は落ち着いて授業始めた。一時間目は国語だった。機関車先生は「かしの木とイブン」の話をし始めた。それから機関車先生は島の大人とも仲良くなっていった。そしてついて先生は北海道に戻った。ぼくの気になった場面は機関車先生が相手に暴力を奮われても立ちむかわなかった場面です。ふつうの人なら立ちむかうはずなのに機関車先生は立ちむかいませんでした。
これは機関車先生が戦争はどれだけざんこくなことか知っていてささいな出来事もおこしたくないという心の表れだと思います。ぼくは、この本を読んで戦争の残酷さ平和の大切さを知りました。サッカーやどんなスポーツにおいても重要なことは相手をリスペクトすることです。これからもお互いを尊重しあいリスペクトしあうことが、将来の世界の平和にもつながると思います。
 
 

読書の心得

早く効果を上げたい気持ちはわかります。
ですが、本を読むときは、
頭の中から「たぶんこういうことだろう」
という推測を捨て去った方がいいと思います。
頭の中を空っぽにして、本の世界に飛び込む感じです。
頭じゃない。
魂のこもった著者の心を、
からだ全体で受け止めるんです。

吉田 松陰(よしだ しょういん)/日本の武士、思想家、教育者。山鹿流兵学師範。一般的に明治維新の精神的指導者・理論者として知られる

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