今年も素晴らしい環境のもと、無事合宿を開催することができました。
大会関係者の皆様、選手を送り出してくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。
合宿という非日常の環境は、選手を少し素直にします。
同じ時間を食事も睡眠も一緒に過ごすことで、
プレーの中にも、生活の中にも、工夫の芽が見えてくる。
今回は、「集団で工夫する体験」を重ねられた3日間でした。
失敗の中で工夫する力が、集団を強くする。
そして、集団で工夫できるチームは、どんな相手にも崩れないと実感しました。
試合に入る前には、予想を持つ。
相手の変化に気づく。
変化に対応する。
さらに、自分たちからも変化を起こす。
この流れは、言葉にすればシンプルですが、
実際のゲームではそう簡単にはいきません。
対応しようとするあまり、自分たちのリズムを手放してしまうこともある。
だからこそ、対応の先に、意外性を添えられるかが鍵になります。
タスクをこなすだけなら、誰にでもできる。
タスクは最低限。+αが、その選手の価値になる。
相手の変化を見る目と、自分たちの変化を作る手。
その両方を持てる選手が、試合の主導権を握ります。
合宿の中で、+αを出せる瞬間がある選手は、
日常に戻っても必ず強みを発揮します。
逆に、与えられたタスクだけをこなす癖がついていると、
いつまでもただそこにいるだけの存在になってしまう。
対応は最低限。+αが本質。
この4日間でその意味を、少しでも体で感じてくれていたら嬉しいです。
非日常は終わりました。
ここからは、この経験を日常に落とし込む番です。
オフ明けから、グラウンドの中で+αを積み重ねられる選手が、次の景色をつくっていきます。