サッカーのプレーには「認知」「判断」「実行」が必要です。
味方・相手・スペースなど周りを観て(認知)、いつ・どこで・何をするか決めて(判断)、やってみる(実行)。
講習会や教本などでもよくこのように教わります。
ただ、個人的には
「観て、決めて、やる」ではなく、
「観て、選んで、やる」ものだと感じています。
決めるだけなら観なくてもごまかせます。
しかし、選ぶとなると観たものの中から選ぶので、必ず観る必要性が出てきます。
つまり「観なくても、決めて、やる」は成り立ちますが、「観なくても、選んで、やる」は絶対に成り立ちません。
この微妙な違いが試合でどう反映されるかというと、「観なくても、決めて、やる」だと決め打ちのプレー、自分のできるプレーしかやりません。そのプレーの精度は上がりますが、次への発展は期待できません。
一方で「観て、選んで、やる」選手は、自分のできるプレーの精度を上げつつ、新しいプレー(選択肢)をみつけてトライすることが出来ます。
前者の方がミスは少なくいい選手に思えますが、長いスパンで考えるとトライ&エラーを繰り返す後者の方が幅のある(選択肢の多い)いい選手になれることは明らかです。
週末の研修リーグで突きつけられた差をこれから少しずつ埋めていくために、まずは自発的に「観て、選んで、やる」サイクルを回し続けることを要求していこうと思います。
マツゾノ