子供の不満を聞いてあげる
息子さんの試合を見に来るのは大歓迎。保護者にも「見に来てあげてください」と言っていますが「サッカーのことに関しては、あまり言わないであげてください」と念を押しています。
それよりも、息子さんが、僕ら指導スタッフに不満があるのであれば、文句を聞いてあげてください。そこで、「そうなんや、大変やな、頑張りや」と言ってあげるだけで、ガス抜きになりますから。
そこで一番やってはいけないのが、子供と一緒に指導スタッフの文句を言うこと。そうなると、軌道修正ができないので伸びません。「監督にそんなこと言われたんか。大変やな」と聞いてあげて、どうしても我慢できなければ、子供の知らないところで、僕に直接意見を言いに来てください。
(中略)
保護者は子供のサポーターでいてあげてほしいと思います。負けている時はめっちゃ応援して、勝ったらめっちゃ喜ぶ。いいサポーターになってください。評論家はいりません。保護者が評論家になって「監督のサッカーはこうだから」と言い出すと、子供も頭でっかちになって、現実から目をそむけてしまうんです。
自分の技術や努力が足りていないのに、監督のせいにしてふてくされてもいいことないですよね。社会に出たときに、上司は選べません。でも、自分で入りたくてその会社の面接を受けたわけですよね。それならば、どうすれば上司に認められるか、自分に求められているものはなにかを考えながら、努力をしていくしかないんです。