努力を継続する人には、時間が味方する 〜“あそび”をあそび尽くす力〜

カテゴリ :
マツゾノ日記
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投稿者 :
松薗 智也

火曜のU10/11トレーニングでは、少しずつ変化の兆しが見えはじめています。

たとえば、リフティングの時間。
今までは言われたことに素直に取り組む姿勢が中心だったこの学年に、
「もっとこうしてみようかな」と、自分からもう一工夫してみる選手が現れはじめました。

そこに、成長の種があります。
「言われたからやる」から、「自分で面白くする」へ。
その小さな移行が、集団全体の空気を、確実に変えていきます。

サッカーは、あくまで“あそび”です。
だからこそ、誰よりもあそび尽くしてほしい。
「これが正解です」と決まったものがあるわけじゃないからこそ、
自分なりに挑戦し、失敗し、また工夫して。
これらを繰り返すことが価値になります。

リフティングに関しても同じです。
技術の習得という目的もありますが、
同時に“ボールの不自由さから解放されていく”ための営みでもあります。
止めたいところに止まらない、蹴りたい方向に飛ばない。
そんな「うまくいかない」が積み重なるこの年代だからこそ、
繰り返すうちに、ふっと自由になれる瞬間を味わってほしい。

もちろん、すぐに成果は出ないかもしれません。
でも、努力を継続する人には、時間が味方をしてくれます。
続けているうちに、気づけば当たり前にできるようになっていることがある。
その時、選手たちは「できるようになった自分」を通して、
「やり続けた意味」を、自分で理解するようになります。

成長には、時間がかかります。
でも、時間はかけた人にしか味方してくれません。
ミスしても向き合えること。
できるまでの過程を尊重し合えること。
その中で“あそび尽くす力”は育まれていきます。
だからこそ、今日も少しずつ積み重ねていきましょう。

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