サッカーと、アンビシオンの価値

カテゴリ :
監督の呟き
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投稿者 :
木藤 大輔

改めて思う。
この(ジュニア)年代における『サッカーの価値』って何だろう。

なぜ、自分(私)は今もこうしてサッカーに携わっていられるのだろう。

〜・〜・〜
とにかくワンパクだった少年時代の私。じっと大人しくしている事がほとんどなかった、との事。
そんな木藤少年、小学校入学時にたくさんの友だちと『キャプテン翼』そしてサッカーに出会い、
結構本気で「サッカーは誰よりも上手くなる。世界一の選手になりたい」と夢見ました。

かと言って、ジュニア年代に何か特筆すべき経歴があるかと言われれば、全くありませんでした。
強豪チームに所属した経歴もなく、むしろ試合をすればいつも大差で負ける様なゆる〜いチーム。
サッカーを教わった記憶もなく、自分で言うのは変ですが、アンビシオンの環境が羨ましい程。

ただ、木藤少年には毎日全力でサッカーを楽しめる環境がありました。

学校。
始業前、20分休み、お昼休み、放課後はまさに“命賭け”でした。
朝、自ら課した5問の計算問題を死に物狂いで解き、一番乗りで登校。
長めの休み時間では、猛ダッシュで校庭に向かいスペースを確保。
休職の早食いっぷりはハンパではない。しかしおかわりも欠かしませんでしたが。
放課後、塾がない日は陽が暮れるまでボールを追っかける毎日。
遊びのサッカーはいつも状況が異なり、5人の時もあれば、20人以上の時もある。
とにかく、いつも自分たちでルールを決め、楽しめる手段を試行錯誤していました。
〜・〜・〜

今、教えているアンビシオンの子どもたち。
皆とても才能があります。
ヤル気があって、何より“若い”っていうのが素晴らしいですね。それだけで才能、みたいな。

例えば、毎週土曜に必ず試合を組んでいるアンビシオンU-10。もはや簡単には負けません。
アンビシオンは「勝負にこだわる」チームです。やるからには、誰にも負けたくありません。
皆、一生懸命に取り組んでいるし、とても素晴らしいチームワークを発揮しています。

でも、勝つ事が最優先ではなく、サッカーを通して変わっていく姿、そこを見たいのです。
アンビシオンが「勝てる」ただそれだけのチームであれば、何も魅力はありません。
そこに、子どもたちの変化・成長があるから見ているコーチも、保護者も楽しくて仕方がない。

我々FCアンビシオンは、一人ひとりを“誰にも負けない”選手に育てるつもりは全くありません。
「なんで勝てないんですか」「なんでうちの子は(他の子より)上手くならないんですか」
この様な考えは、最初に全て捨ててもらいます。人と比べる事にはあまり意味がないからです。

一人ひとりに素晴らしい個性や特長が必ずあります。そこを伸ばす事を徹底して取り組みます。
得意分野を伸ばす事が、最善の指導法だという確信があります。
それはサッカーに限らず、例えば勉強でも同じ事が言えます。
木藤少年、実は小学校低学年の頃は勉強ができませんでした(というよりやりませんでした)。
ただ、算数だけは面白くて仕方なかった様で、食べるのを忘れて夢中になっていたとの事。
算数で勉強の楽しさを知り、他の教科にも取り組む様になった・・・そんな記憶があります。

幸いにも、現アンビシオンの保護者さまには、我々の指導方針を100%理解して頂いております。

子どもたちをはかる物差し、あえて示すならこの3つだと思います。
「楽しんでいるか」「あいさつができているか」「変化しているか」

私が今もサッカーを続けているのは、小さい頃、サッカーがたまらなく「楽しかった」からです。
楽しいから真剣になりました。真剣だから、学びました。
今も、この仕事が楽しくて仕方ありません。だから真剣になれるし、学びの連続です。

お子さまの変化を長い目で見守ってあげてください。
全力で取り組むアンビシオンのメンバーは、日々少しずつ変化しています。
その成長・変化を見かけたら、全身全霊で、褒めてあげてください。

さて、長くなりましたが
今週土曜はいよいよ『キッズサッカーフェスティバル』です。
「楽しかったー。ママ、サッカーやりたい!!」
お子さまの、そんな最高の笑顔を期待してお越しください。お待ちしております!!

Kido Daisuke

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