グラウンドで見えるのは、技術やスピードだけではありません。
その選手が、どんなふうに日々を過ごしているのか。
どんなことを大切にしているのか。
そういった“人としての在り方”が、自然とプレーに滲み出ます。
IQ(Intelligence Quotient)
やるべきことを広い視野で捉え、自分自身を冷静に把握している力。
EQ(Energy Quotient)
苦しい時間にも向き合い続ける、思考と行動のエネルギー量。
RQ(Responsibility Quotient)
望まない状況でも、役割を引き受け、やりきる責任感。
この3つの素養は、数字で測ることはできません。
でも、グラウンドに立てば、自然と現れてきます。
どれだけ努力していても、その人の誠実さや、人生への向き合い方までは隠せません。
プレーには、選手の性格が象徴として映ります。
貪欲さも、責任感も、あるいは無関心さも。
グラウンドの上では、すべてがそのまま現れてしまう。
だからこそ、うまさや勝ち負けだけでなく、どうプレーしているかが大切です。
たとえ、目立つ活躍がなかったとしても、
声をかける姿勢、仲間へのリアクション、ボールへの寄せ。
そうした積み重ねの中に、その人らしさがにじみます。
グラウンドの上で育つのは、技術だけではありません。
プレーを通して、その人の「らしさ」もまた育っていく。
サッカーは、その人の内面までも映し出す、鏡のようなスポーツです。