「人類の知的財産が増すことは、人類の未来の可能性を増す」と言う認識が広がることが大切
役に立つことをいつも性急に求められていると思うことで、若者がほとんど就職試験での模範回答のごとく、考えもなく“役に立つ研究をしたい”という言葉を口にする。直ぐに企業化できることが役に立つと同義語の様に扱われる風潮があるが、何が将来本当に人類の役に立つかは長い歴史によって初めて検証されるものだという認識が、研究者の側にも求められていると思う。
(私と科研費 | 科学研究費助成事業|日本学術振興会)
大隅 良典(おおすみ よしのり)/生物学者。2016年のノーベル生理学・医学賞を受賞
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