菊原 志郎 vol.1

カテゴリ :
監督の呟き
語録
タグ :
投稿者 :
木藤 大輔

10周年カウントダウン】内の「10周年まであと半年」にも初心を投稿させてもらいましたが、
アンビシオンが一貫して言い続けていることがこの書籍に見事に言語化されています。
というと何だか烏滸がましいですが、とにかく素晴らしい本でとても勉強になります。
サッカーに関わる“特に大人”の皆さん、“目から鱗”な学びがたくさんでオススメです。
 

「プロになれないなら子どものサッカーをやらせた意味はなかった、という保護者がいるのが悲しいんですよね」

子どもにサッカーをやらせる保護者は増えています。しかし、「試合に出られないならこのチームにいる意味はない」とか、「プロになれないなら子どもにサッカーをやらせた意味がなかった」という保護者が多いのも事実です。
子どものほうも、サッカーをやめるときに、「何となくやってみたけど、うまくいかなくて終わっちゃった。向いてなかった」と思ってしまうとすれば、非常にもったいないですよね。
保護者のみなさんには、子どもたちがサッカーを通して充実した時間を過ごして、幸せになって、「やっぱりサッカーをやらせてよかったな」と思ってほしいのです。
さまざまなスポーツや文化的な習い事があるなかで、保護者が子どものためを思って「せっかく一度きりしかない人生で、自分の子どもに何をやらせようか」と考えたとき、「やっぱりサッカーがいいね」とか「サッカーを通していろいろなことを感じたり、学んだりしてほしい」と思ってもらいたいのです。
子ども本人にも「サッカーを通して喜びや楽しさ、難しさや悔しさも含めて、いろいろなことを学べて、いい仲間がたくさん増えたからやってよかった」と思ってもらいたい。
プロ選手になれてもなれなくても、レギュラーであってもなくても、何より、サッカーから得られた学びを活かして、豊かで幸せな人生を送れるようになってほしい。

菊原 志郎(きくはら しろう)/元サッカー日本代表

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