菊原 志郎 vol.8

カテゴリ :
語録
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投稿者 :
木藤 大輔

「いいスルーパスが一番かっこいい」という共通の価値観

−−選手みんなが同じ価値観をもって練習するから、チームとしての価値観もそろって強くなるわけですね。
そう、みんな同じ感覚でつながっているんですよ。ゲームを繰り返すなかでたくさんトライして、「そんな強いパス出してどうするんだ」「パワーで通すなよ」「今の場面では、そっちじゃなくてこっちからパス出したほうがよくない?」みないな感じで、みんなで意見を出し合うんです。そうやってみんなで試行錯誤を繰り返しながら、最適解を見つけ出すということを夢中になってやっていた記憶があります。
試行錯誤の仕方にもいろいろあって、たとえば出したパスがちょっと強すぎたら、次はちょっと弱くやってみる。それが弱すぎればもう少し強くしてみる。そんな微調整を繰り返していると、だんだんちょうどいい強さになってくるんです。
伸びない子は、この試行錯誤ができなくて、同じようなミスを繰り返してしまう。ずっと強いパスや弱いパスを出し続けて、逆のトライができないんです。うまい子は、それが試合中のその瞬間に自然にできている。

菊原 志郎(きくはら しろう)/小学4年から読売クラブ(現・東京ヴェルディ)でプレーし、15歳でプロ契約、16歳で日本サッカーリーグ最年少デビュー。20歳で日本代表に選出

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