夢中になるには「どうやったら楽しめるのか」を自分で考える
なんとなく保護者に勧められて始めたという子が多いから、保護者の反応を見てしまったり、保護者の期待が高くなればなるほど子どもは苦しくなってやめたくなったりします。
(中略)
子どもには思い切りやらせるだけでいいんです。「勝っても負けてもいいから、工夫しながら思い切ってやってこいいよ」と言うだけでいい。
(中略)
保護者には悪気がないんですよね。子どもにとってよかれと思ってやってますから。でもそれが一番のネックで、子どもたちは「今日もうちの親、観にくるのかな」というプレッシャーを感じてしまう。グラウンドのギリギリまで近寄って、子どもから10メートルくらいのところで観ていたりしますからね。
(中略)
「人に何かやってもらおう」じゃダメですよね。言われたことだけやればそうなるかといえば、そうではない。「こうやったら楽しめるんじゃないかな」と自分で考えることが大事です。
菊原 志郎(きくはら しろう)/小学4年から読売クラブ(現・東京ヴェルディ)でプレーし、15歳でプロ契約、16歳で日本サッカーリーグ最年少デビュー。20歳で日本代表に選出