水野 敬也 vol.14

カテゴリ :
語録
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投稿者 :
木藤 大輔

応募する

世の中に、どんだけぎょうさんの仕事がある思てんねん。しかも、その才能を判断する人、どんだけおる思てんねん。確かに、なかなか自分の才能は見出されんかもしれへん。けどな、それでも可能性を感じるところにどんどん応募したらええねん。そこでもし才能認められたら、人生なんてあっちゅう間に変わってまうで
(中略)
「エステル・ゴランタンちゃんていうおばあちゃんがおんねん。彼女はな、街でたまたま『イディッシュ語(ユダヤ語の一つ)を話せる老婦人求む』ちゅう映画の出演者募集のチラシ見つけてん。ゴランタンちゃんは別に演技の勉強なんてしたわけやないんやで。しかも、この時、ゴランタンちゃん85歳や。いっくら老婦人言うても、かなり無理あるやろ。でもゴランタンちゃんは応募したんや。そしたらこれがオーディション受かってもうて。アビル映画祭で最優秀女優賞に選ばれてもうたんや。そのあとも映画のオファーが続々来た言うてたで。彼女は戦争中に収容所に入れられてた時期もあったくらい波瀾万丈な人生送ってたんやけど、ホンマ何が起きるか分からんもんやろ」

水野 敬也(みずの けいや)/作家。代表作に「夢をかなえるゾウ」シリーズほか

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