今楽しいの先にずっと楽しいがあるか 〜目の前の夢中を未来の自分へつなげるために〜

カテゴリ :
マツゾノ日記
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投稿者 :
松薗 智也

楽しいと思えることがある。
それは当たり前のようで、とても貴重なことです。
楽しさの背景には、小さな積み重ねや、誰かとのつながりがあります。
でも、その楽しさは、どこまで続いていくのだろうと考えることがあります。

今夢中になっていることが、数ヶ月後も、数年後も、同じ熱量で続いているとは限りません。
忙しさ、環境の変化、ちょっとした結果の波、そして「他にもやることが増えてきたから」という、なんとなくの気持ちが、楽しさを遠ざけてしまうこともある。
どんなに好きなことでも、取り組み方次第で遠ざかってしまうことはよくあります。
選手たちには「今楽しい」が「ずっと楽しい」に変わるような、そんな関わり方をしてほしいと願っています。
大切なのは、今の楽しさに自分で意味を与えていくことです。

ただ楽しい、だけで終わらせない。
なんで楽しいのか、どこに惹かれているのか、どこまでだったら続けていけるのか。
そうやって自分の中に言葉を探してみる。
そして言葉を行動に移してみる。
そこから、少しずつ「楽しい」の軸が生まれます。周りと比べない、自分だけの続ける理由が育っていきます。
そして、その軸を持っている人は、どんな変化の中でも楽しさを見つけ直せる力を手に入れていきます。

きっと、サッカーも勉強も、趣味も同じです。
楽しいものは、時に楽しくなくなるし、自分の取り組み方次第で、また楽しさを呼び戻すこともできる。
「今の楽しさ」を、「これからも楽しめるもの」に変えていくには、小さな問いかけと、行動を積み重ねる時間が必要です。

楽しさは、待っていれば続くものではなく、育てていくもの。
「なぜ自分は、これを続けているのか」「今のやり方は、自分にとって心地いいか」「誰とやっていると、自分らしくいられるか」
そんなふうに、自分の中で“楽しさの仕組み”を見つけられた人は、何年経っても、きっとまたその場所に戻ってこられる。

今楽しい、という感覚を、どれだけ丁寧に育てられるか。
それが、未来の楽しさを守る方法だと思います。
夢中は一瞬です。
でも、夢中になれる自分は育てることができます。

楽しいからやるだけじゃなく、“楽しむためにやり続ける”
その気持ちを持っている選手は、きっとこの先も、夢中になれる自分と出会い続けていけるはずです。
今楽しいが、未来でも楽しいであるように。
続ける理由を、自分で育てていきましょう。

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