同じ釜のメシ

カテゴリ :
監督の呟き
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投稿者 :
木藤 大輔

アンビシオンの夏合宿。
計画通り、いや、それ以上に充実した最高の4日間でした。
合宿には数え切れない程参加してきましたが、我ながら今回は大成功だったと感じております。

夏休みはまだまだイベント盛り沢山です。短期集中スクールは『満員御礼』となる大盛況ぶり。
来週の第2コース。今回参加する子の半分以上は外部からの申し込み。実に素晴らしいですね。
「この夏、強くなりたい、変わりたい」そんな子と出逢えるのは、いつも本当に楽しみです。
 
 
さてさて、私事ですが
先月(7月)13日に軽井沢で結婚式を執り行いました。
アットホームな雰囲気で私たち新郎新婦が心から楽しむことのできた、正に理想の式でした。

ここで、恐縮ですが新郎の挨拶の一部をご紹介します。
結婚式で感じた想いが、アンビシオンの発展につながるヒントにもなるかと思ったからです。

(前略)
小さい頃からサッカー選手になるのが夢で、大学でも体育会に属しました。
中学から数えて10年間、共にサッカーを続けてきた仲間も今日ここにいます。大きな財産です。
大学は日本屈指の名門ながら、入学時は出口の見えない暗く厳しい低迷の時代でした。

そんな大学サッカー部に大きな転機が訪れます。
Jリーグ創世記から第一線で活躍し続けてきたOBが、サッカー部の監督に就任するというのです。

私自身の一つのターニングポイントも、その大学生活4年目の春先、その恩師との出逢いでした。
今でも忘れません。初めて会った時の圧倒的な存在感。
立場上、最初に挨拶する機会が与えられ、握手をした瞬間、もう既にファンの一人でした。
「木藤、新しい監督どうだった??」
「いや、もうとにかくメチャメチャかっこいい人!!」それ以外の説明が思いつきません。
今まで、あんな強烈なオーラを放つ人には出会った事がありませんでした。これがオーラか。

ここにいる(参列してくれた)大学の仲間は、低迷するサッカー部でもがき続けてきました。
そんな同期の仲間たちが恩師のもと、目が輝き出し、サッカーを心から楽しみ始めたのです。
選手たちがピッチで躍動するのが手に取る様に分かりました。これが本当のサッカーか。
チームを上位リーグに昇格させ、最高の形で卒業する事ができました。

「この人みたいになりたい。こんなかっこいい大人になりたい!!」
私が選んだ道は“指導者”でした。恩師のもとで徹底的に吸収する道を選んだのです。
同期の仲間が大学を卒業し一流企業に就職した後も、私はコーチとしてサッカー部に残りました。
コーチ3年目の2008年1月、遂に悲願の大学日本一を達成します。

恩師は事あるごとに私に教えてくださいました。「最後は人だよ」と。

指導者として今も挑戦を続けておりますが、今年、また大きな転機がありました。
ここにいる三代・佐藤・中島という3人のコーチと新しいチームを立ち上げる事になったのです。
本当に辛く苦しい事がたくさんありましたが、そんな時、人の優しさ・ありがたみを知りました。
私を信じ、応援し支えてくださる方がたくさんいる事にも気付くことができました。

今の私がこうして在るのは、ここにご参列頂いた皆様と出逢ったからに他なりません。
誰か一人が欠けても、こうして妻と出逢うことは、もしかしたらなかったのかも知れません。
皆様には、この場をお借りして感謝の気持ちを申し上げます。本当に、ありがとうございました。
(後略)

アドリブなので精確ではないのですが、大体こんな感じの挨拶だったかと思います。
 
 
同じ釜の飯を食う仲間との時間が、アンビシオンにも流れています。
彼らはきっと、一生忘れない事でしょう。
ずっと、大切にしてほしいです。

すべてのサッカー少年少女へ。

今を生きろ。全力でやり切れ。遠慮はいらない。
必ず、君の努力は誰かが見ている。
いつか、同じ志を持った強力な仲間と出逢う。
その時きっと、夢は叶う。

大志を抱け。

Kido Daisuke

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