ラウレアーノ・ルイス

カテゴリ :
語録
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投稿者 :
木藤 大輔

(前略)
以前、バルセロナのスポーツ審議会で働いていた頃、エスコラピオス(カトリック系の学校)でサッカーのテストをしたことがあった。みんなレベルは様々で、上手い子もいれば下手な子もいた。でも一番インパクトがあったのは、セッションが終わった後に1人残って壁に熱心にボールを蹴り続ける少年だった。何をしているのかと少年に訊ねると、少年は父親が迎えに来るのを待っているんだと答えた。
学校の指導者たちにその少年のことを訊くと、下手ではないが、見込みはないという答えだった。そんなはずはないだろう、と私はいった。1人っきりでもあんなに意欲を持ってボールを蹴っているのだから、上手くなるに決まっている。少年は、その後もプロ選手になるという夢のために努力し続け、そしてとうとう夢を実現させた。少年の名前は、アルベルト・フェレール。クライフ監督率いるドリームチームの不動の右サイドバックを務めた、あのフェレールさ。

ラウレアーノ・ルイス(Laureano Ruiz)/1976年にバルセロナのトップチーム監督を務める

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