「人生にムダはない」が父の口癖でした。
父の考えは、小学6年生まではサッカー以外にもたくさんのことにチャレンジして、いろいろな失敗や成功を経験することが大事だと。中学からは自分に合うもの、自分の好きなものにだんだん集中していく。高校くらいからやりたいことを専門的にやっていけばいい、というものでした。
だから僕はスポーツのほかにも将棋や釣りなんかも楽しんでいました。
(中略)
今の子どもたちも、スケジュールにいろいろな習い事や塾が詰まっていて忙しいといわれていますが、重要なのは「いろいろなことをやる」ということと、「やるならとことんやる」「楽しんでやる」ということ。
菊原 志郎(きくはら しろう)/広州富力足球倶楽部アカデミー育成責任者