「どのくらいできるか」より、「どのレベルでやるか」 〜基準のズレが、積み重ねの差になる〜

カテゴリ :
マツゾノ日記
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投稿者 :
木藤 大輔

今年もよろしくお願いします。

年末年始には、鹿児島で開催された「全日本U-12サッカー選手権大会」を視察してきました。
全国から勝ち上がってきたチーム同士の戦いは、やはりひとつひとつのプレーに基準の高さを感じさせるものでした。
特に印象に残ったのは、キックの多彩さと、背負ったプレーの質の高さです。

インフロントでのクロス、相手の頭上やひざ上を通すパス。
アウトサイドで逆をつくパス。
距離・角度・タイミングの使い分けなど、「蹴る」という動作ひとつとっても、その引き出しの多さは重要です。
技術が豊かだと、選択肢が増える。
選択肢が増えると、判断が変わる。
そんな印象を受ける場面が多くありました。

また、背負った状態からターンしたり、相手をプロテクトしたまま時間を作ったりと、
ボールを持ちながらタイミングを合わせる技術と判断が、どのチームにも共通して備わっていました。
基準が高いと、ミスの中身も変わってくる。
簡単に失うミスではなく、
「狙った結果としてのミス」や「もう一歩で成立するプレー」が多い。
そこに、育成の積み重ねが表れているように感じました。

その背景には、日々のトレーニングでの「基準」の設定の違いがあるのだと思います。
「とりあえずできる」ではなく、
「できる」の基準をどこに置くかで景色は変わります。
どのレベルで要求し、どのレベルで妥協しないのか。
そこが明確だからこそ、判断や選択の幅が広がり、プレーに余白と自信が生まれる。

そして、「どのレベルでやるか」を揃えたチームは、自然と強くなる。
日常のトレーニングの姿勢や、当たり前の積み重ねの話なのだと思います。

もちろん、技術的な部分だけでなく、
全国から集まったさまざまなチームの戦い方を見ることができたこと自体が、大きな学びでした。
育成年代のいま、私たちはどういう基準でトレーニングを積み重ねていくべきか。
子どもたちの「次の景色」を、どう引き出していくか。
そうした問いを、またひとつ持ち帰ってこれたように思います。



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