果たして、日本のブラジルW杯初戦は逆転負けという結果に終わった。
中盤に遠藤ではなく長谷部・山口を、前線に柿谷ではなく大迫を起用する日本のスタート。
「守備から入る」というザックのメッセージが見て取れる。
今までの状況を考慮すれば妥当な采配。序盤、特に立ち上がりは最近の日本の弱点だった。
そして、前半この戦術が功を奏していた。少なくとも私にはそう見えた。
相手の決定力不足にも助けられたとはいえ、決定的になる前に日本守備陣が体を張って守る。
しかし、
結果論になってしまうが、もし遠藤を90分使っていたらどうなっただろうか。
コートジボワールは序盤からほとんど足が止まっていた。
しかし、日本も動きが固く、ボールがテンポ良く動かない。
スペインにシャビ、イタリアにピルロという様に、遠藤がいてこそ“日本のスタイル”は表現できる。
遠藤が数多くボールに顔を出しボールを動かす“本来の”形であれば、相手はもっと嫌がったと思う。
まあ結果論ですが。
ドログバの存在感、半端じゃない。後半になるとその“別次元の男”投入で一気に息を吹き返した。
一方で、日本は前後半を通して目指すスタイルをほとんど表現できなかった。
またスタイル云々ではなく、前半、もし追加点を奪えていれば勝てただろう。チャンスはあった。
今大会は逆転が多いが、クロアチアもスペインも、先制してからの決定機をものにできていない。
サッカーは「先制したチームが圧倒的に有利」と言われているが、今大会は最後まで分からない。
さて、現行となった98年大会以降のデータで、
初戦で敗れた46チームのうち、グループリーグを突破できたのは僅かに4チーム。
約8.7%・・・
これを「厳しい」と見るか、「まだ可能性はある」と見るか。
日本代表は、現地で戦っている選手たちは、まだ誰も諦めてないと思います。
だから僕たちも全力で応援しましょう。何が起こるか分からないのがサッカーです。
第2戦が同じく初戦を落としたギリシャなのは不幸中の幸い。まだ充分にチャンスはあります。
信じましょう、日本の復活劇を!!
Kido Daisuke