勝負の世界

カテゴリ :
監督の呟き
タグ :
投稿者 :
木藤 大輔

ブラジルW杯のベスト16が出揃いました。
各国の出場回数を今一度まとめてみました。

【決勝T進出チーム】
ブラジル 20大会連続20回目出場、優勝回数5回
メキシコ 6大会連続15回目出場
オランダ 3大会連続10回目出場
チリ 2大会連続9回目出場
コロンビア 4大会ぶり5回目出場
ウルグアイ 2大会連続12回目出場、優勝回数2回
コスタリカ 2大会ぶり4回目出場
スイス 3大会連続10回目出場
フランス 5大会連続14回目出場、優勝回数1回
アルゼンチン 11大会連続16回目出場、優勝回数2回
ナイジェリア 2大会連続5回目出場
ドイツ 16大会連続18回目出場、優勝回数3回
ポルトガル 4大会連続6回目出場
アメリカ 7大会連続10回目出場
ベルギー 3大会ぶり12回目出場
アルジェリア 2大会連続4回目出場

【主なGL敗退チーム】
スペイン 10大会連続14回目出場、優勝回数1回
イングランド 5大会連続14回目出場、優勝回数1回
イタリア 14大会連続18回目出場、優勝回数4回
ポルトガル 4大会連続6回目出場
日本 5大会連続5回目出場

こうしてみると、W杯の歴史が日本より浅い国なんてほとんどありません。
そもそも、日本がW杯に出場できる様になったのはごく最近の事なのです。
僕は『ドーハの悲劇』世代です。W杯出場は夢のまた夢だった時代でした。
それを経ての、今です。
W杯に出場するという事は、当たり前の事ではありません。凄い事なのです。
コロンビア・ベルギーが10年以上この檜舞台から遠ざかっていたという事実が証明しています。

GL敗退の日本代表に対する、手のひらを返した様なメディアのバッシングが目立ちます。
もちろん、選手も監督も力不足だから負けた訳ですが、今、最も重要なのは日本サッカーの方針。
歴代監督に任せきりだった“スタイル確立”を、根底から見直さなければならないのが人選する側。

スペイン・メキシコあたりのサッカーをモデルにしていきたいという意図はあるのでしょうが、
日本は日本。
日本人が自分たちの頭で考えなければ、『自分たちのサッカー』の答えは出ないと思うのです。
簡単なことではありません。
現代表メンバーが、ここまで血の滲む様な努力を積み重ねながらも未だ答えは出ていないのです。

日本人指導者を育てる気はないのだろうか。
日本人にも優秀な監督たくさんいます。4年間任せてみる価値、あると思うんだけどなぁ。
実績、名声、外国人監督に対するイメージ、、、
外を見るのも大事ですが、そろそろ自分たちで導き出すっていうのも必要な方法だと思います。
僕が小学生の頃とは違って、日本は5大会も連続でW杯に出場する国になったのだから。
サッカー初心者が「アタッキングサード」「バイタルエリア」と口にする時代になったのだから。

何が言いたいかというと、
日本代表のGL敗退を結果として真摯に受け入れようということ。
全力を尽くした日本代表の、更に上をいく国があっただけのこと。
結果が全ての世界。全力を尽くしても叶う事より叶わない事の方が圧倒的に多いということ。
思い通りにいかないのがサッカー。だから世界中が熱狂するほど面白い。

いま日本に必要なのは、結果の分析とそれに基づいた適切な行動を協会が取ること。

日本代表にはとりあえず、本当にお疲れ様でした、と心から言いたいです。

Kido Daisuke

スポンサードリンク